音に関するシュールな出来事 / Wadakamari Bros
私は不動産関係の会社に勤めております。その中で私の業務内容は、会社が委託契約を結んでいるマンション等の集合住宅の管理です。
あまりメジャーな業界ではない為に、友人や先輩に「今どこで勤めているの?」とか、「何している会社なの?」とか聞かれて、真面目に答えても、「へえ~。むずかしそうだね。」と、「わけわからん」、「興味なし」という感じの印象を持たれます。
そんなところで馬鹿真面目に2年間働いているのですが、たまーに仕事をやってて、後から考えればめちゃくちゃシュールだなあという出来事がチラホラありました。今日は、そんなシュールな出来事についてお話していこうと思います。
ある日、マンションにお住まいのお客様から、
「異音が聞こえる。自宅まで音を聞きに来てほしい。」と連絡がありました。
どうせたいしたことじゃないんだろうなと思いながら、音の正体が何なのか突き止めるべく、お客様のご自宅に伺うことになりました。
その方は非常に神妙な面持ちで、「ここのところ毎日、何か振動音が聞こえるんです。ずっと耳に残って気になってしまって・・・。」と。
とりあえず、お客様の寝室に向かい、静かにお客様と二人で耳を澄ませていたのですが・・・、何も聞こえません。
「音していますか?」とお客様に尋ねると、
「あ!これです。いましています。ヴーヴーって振動音が!」とのこと。
私「ん?これですか?」
客「いえ、違います、それは換気扇の音です。」
私「失礼しました。・・・あ、これですか!」
客「いえ、それは冷蔵庫の音です。あ!!これです、これこれ!」
私「これですか!!」
客「いえ。これは違います。さっきのはもう終わりました。今鳴ってません。」
リアルにこのやり取りが15分ぐらい続きました。笑
最終的に、お客様がどのような状態で音を感じてらっしゃるのか、実際にすのこのベッドに横になって耳を澄ませて待機していたのですが、音は聞き取れず、もはや僕がおかしいのではないかと思うようにもなりました。笑
結果、音の正体はつかむことは出来ませんでした。水道のポンプも正常であった為、問題ないと言い残し、その日は帰社しました。
お客様に対して、結果も残せずフワッとした感じで対応を終了してしまいましたが、僕にとってこの出来事は、あまりにもシュールな出来事すぎて、今思い返すと笑いが止まりません。
朝の8時から、マダム(お客様)の寝室で、すのこのベッドにスーツで横たわり、ベッドの隣に座るマダムからの、「今音鳴った!」という合図に対して、「これですか?」と質問し、「いや、違う!」という返しのやり取りを、軽く1時間行っていたのです。
そのときは真面目にしていたから気付きませんでしたが、帰社して先輩に話す時なんかには、あまりにもシュールすぎて先輩と笑い話にしていました。
その後、お客様から解決したと連絡を受け、それっきりです。マダムからしたら、大事ではありますが、僕からしたらなんともシュールな出来事であった為、このたびブログで皆さんにお話させていただきました。
つまらない仕事の中にも、こういったネタ話に出来る経験をさせていただけることに感謝しながら、これからも日々精進して参ります。
相変わらず、転職したい気持ちに変わりはありませんが、その話はまたおいおいしていくこととします。
それでは本日はここまで。皆様おやすみなさい。
残りのゴールデンウィークも楽しみましょう。